
時代の進化とともに生活は便利になりましたが、その反面、私たちは常に時間や情報に追われ、心に余裕を持ちにくい社会で生きています。仕事や家事、人間関係、スマートフォンから流れ込む膨大な情報など、気づかないうちに心身に疲れを溜め込んでいる方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、意識的に「心を落ち着かせる時間」を作ることが重要です。近年は癒しグッズやリラックス法が数多く紹介されていますが、今回は私たちの身近にある「色」に注目し、気持ちを安定させる方法をご紹介します。
青色は鎮静作用の色
青色をはじめとする寒色系の色は、副交感神経を優位にし、心と体を落ち着かせる働きがあるとされています。中でも青色は、内分泌系の鎮静を促し、精神の安定や集中力の向上に効果が期待できる色です。
青色を生活に取り入れるなら、寝室がおすすめです。シーツやカーテン、ベッドカバー、パジャマなどに青色を使うことで、筋肉の緊張が緩み、脈拍や血圧、呼吸が安定し、質の良い睡眠につながります。
ただし、青が強すぎると寒く感じてしまうこともあるため、淡いブルーや白が混ざった色味を選ぶと取り入れやすいでしょう。服装では、男性なら青系のスーツやシャツ、女性ならスカーフや小物など、部分的に取り入れるのがおすすめです。イライラを鎮めたい時には、ターコイズブルーも効果的とされています。
緑色は自然の癒しパワーの色
人は自然に触れると心が落ち着きます。緑色は木々や草花を連想させる色で、緊張の緩和やストレス解消、疲労回復といった癒しの効果があります。
また、緑色には目を休める働きがあり、「アイレストグリーン」と呼ばれることもあります。学校の黒板が緑色であるのは、目の疲れを軽減するためです。
緑色は、観葉植物として取り入れるのが最も自然で効果的です。リビングやキッチン、バスルームなどのくつろぎスペース、または仕事場のデスク周りに置くことで、視覚的にも心理的にもリラックス効果が得られます。
紫色は感性を豊かにする色
紫色は、人の感受性を高め、情緒を豊かにする色です。活発な印象を持つ赤色と、落ち着きを象徴する青色が合わさった色であり、心の内面に深く働きかけます。
緊張や不安を和らげ、穏やかな気持ちへ導いてくれるため、インテリアとして取り入れるのがおすすめです。特に寝具に紫色を使うと、回復力を高め、疲労回復や深い眠りをサポートしてくれます。
ピンク色は幸福感を与える色
ピンク色は、幸福感や安心感を与える色として知られています。穏やかなピンクは、交感神経に適度に働きかけ、血行を良くし、心を前向きにしてくれます。
実際に、アメリカの刑務所で壁をピンク色に変えたところ、争いが減り、再犯率が低下したという報告もあります。ピンク色は女性のイメージが強いですが、男性にも心理的な安定効果が期待できます。
下着や寝室、小物など、日常生活の中にさりげなく取り入れることで、心に優しさと余裕をもたらしてくれるでしょう。
パステルカラーは心に軽さを与える色
寒色系は気持ちを落ち着かせる効果がありますが、気分が沈んでいる時に濃い色を多用すると、かえって心が重くなることもあります。そのような場合は、ライトブルーや淡いパステルカラーがおすすめです。
薄く柔らかな色は、心に軽やかさを与え、気持ちを解放してくれます。部屋の壁や天井を明るい色にし、床に濃い色を使うことで、空間に安定感が生まれ、心理的にも落ち着きやすくなります。
まとめ
色にはそれぞれ異なる心理的効果がありますが、最も大切なのは「自分が心地よいと感じる色」を選ぶことです。好きでもない色を無理に取り入れても、十分な効果は得られません。
同じ色でも、明るさや色味によって印象は大きく変わります。今回ご紹介した色の効果を参考にしながら、自分にとって最も落ち着く色を見つけ、日常生活に少しずつ取り入れてみてください。色の力を味方につけることで、心穏やかな毎日を過ごすことができるでしょう。